![]() |
| チョードリー前会長の元へ向かうウー新会長。 |
| チョードリー政権に幕。ウー会長誕生 |
|||
| AIBA(アマチュア国際ボクシング連盟)の第16回総会がドミニカ共和国で行われた。カリブ海に面した南国は明け方までカジノでにぎわうが、このAIBA総会でも、100ヵ国以上から集まった400人を超す役員たちの間で、壮大なギャンブルがあったのだ。 何より劇的だったのは、会長職の再任選挙である。実に20年、副会長時代を含めれば47年間、アマチュア・ボクシング界の中心人物だったアンワル・チョードリー氏に、ヨーロッパ主体の新勢力を築いたウー・チンクオ氏が迫った。開票は両者の名が交互に読まれ続けるシステムで開始し、なかなか両票、費えなかったが、最後の4票に記されていたのはウー氏の名。79対83の僅差で起こった政権交代劇に、会場は一時パニックとなった。叫び声とともに両手を挙げ、感涙する投票者もいれば、唇を噛んで退席する者もいる。 ヨーロッパから来ていたプレスは、「チョードリー氏は最初から危機を感じているようだった」と話したが、それが現実となったのには世界の関係者たちが驚愕だ。ちなみに、今回のウー氏のプロジェクトには、少なくとも旧ソ連圏から100万ドル以上の公的資金が投与されたともいわれる。まさしくギャンブルといえるチャレンジだったのだ。 一躍脚光を浴びた新会長・ウー氏がいち早く向かったのは、チョードリー氏の元だった。コンピューター採点の導入や、プロボクサーの五輪出場案など、歴史的な改革の中心にもいたチョードリー氏は、笑顔で後継者を祝福した。 続いて会議は、ヨーロッパ、アメリカ、オセアニア、アジア、アフリカ、各地区の役員選へと移ったが、チョードリー氏は立候補の意志を見せず。一方、食事中も、各国の関係者への配慮を忘れないウー氏は、この開票にも完全公開制を取り、以前から口にしていた「transparent(透明)」な政策を早速アピールした。今後、アマチュア・ボクシング界にはどんな形にせよ新しい風が吹くのは間違いない。ウー氏が公言どおり「黄金時代の再来」を呼べるかも注目されそうだ。
総会を前に、会場のホテルではアジア地区の会議も行われた。インドネシア・プレジデントカップ、タイ・キングスカップ、フィリピン・メイヤーズカップなど、同地区では馴染みの国際大会の結果を改めて見直し、他の地区と戦力比較を行った。 今年はカタール・ドーハでアジア大会が開かれる。カタール・アマチュア・ボクシング連盟のアルカジム氏は「競技種目を前回プサン大会よりも増やし、さらに華やかな大会を目ざしています。ボクシング競技にも期待して下さい」と自信をみせた。 さて、そのアジア大会に向けてモンゴル・ウランバートルで合宿を張った日本代表メンバーだが、収穫は大いにあった様子。 「僕と須佐(勝明)先輩は2人倒したし、平野(義幸)さんのデキもよかった。アジアは勢いのある選手が多いですけど、僕らにだってチャンスはあります」とはミドル級の村田諒太。気合十分だ。 |
|||
| ボクシングワールド06年12月号より |
![]() |
|
|
|
|
||
|
|