ジェリー・ペニャロサは日本のリングでも多くの好ファイトを演じてきた。「アンタッチャブル」の異名を持つ技巧派、川島郭志(ヨネクラ)を破ってWBC世界S・フライ級タイトルを奪取。4度目の防衛戦で゙仁柱(韓国)に敗れた後も、次王者・徳山昌守の安定政権を2度も脅かした。他にもノンタイトル戦を複数こなしており、日本でもすっかりお馴染みのファイターだ。
 そんな元世界王者の話を聞きたいと思い、ペニャロサ自身が運営するジムへ足を運んだ。すると、「コンニチハ!」と元気よく、そして陽気に迎えてくれたペニャロサは、早速懐かしそうに世界タイトルマッチを振り返り始めたのだ。
「徳山や゙は体格に恵まれたやりにくい選手だった。ただ、俺が一番強いと思った相手は、グッドフレンドでもある川島だ。当たった後にすらパンチの威力が殺されるんだ。それを攻略できたのは、試合前から十分に想定出来ていたからだよ。それに、川島のコンディションはかなり悪かった。もし川島が絶好調なら、俺にはドローが限界だったね」
 謙虚な分析をしたペニャロサだが、あの川島との一戦、V6王者のスピードを上回っていたのも、スリップ裁定ながら、ディフェンスマスターからダウンを奪ったのも確かだ。ペニャロサは2004年、2年間のブランクを経て復帰を表明した。以降、34才となった今日(2006年9月)まで連勝は続いている。

 ペニャロサが来る前、ジムで食事をとった。「ジムで食うのもなかなか悪くないだろ?」。(確かに悪くない…。)
 やがて現れたペニャロサ。元王者は、サンドバッグでフォームをチェックを始めた。
 ジムメイトたちも見守る。ジムはのどかな場所に建ててある。
 抱える選手も順調にランキングが上昇中とのこと。
 ジムを去るときも、ペニャロサはパワフルなパンチを叩き込んでいた。「日本のファンにもよろしく伝えてくれ」。


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